観戦記

アリーナ観戦、テレビ観戦したものをブログに書き留めておきます

ウォーリアーズ vs レイカーズ #NBA2015-16

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ウォーリアーズvsレイカーズ

1Q

トンプソンの3ポイントでスタート。決して簡単なシュートではないが、自信をもって撃ち切っているのが最近当たっている要因。全体的にウォーリアーズのボールがよく動いていたという感じではないが、シュートの精度が高いためもう少しタイトなディフェンスが必要だった。少しでもポジションがずれていたり、対応が遅れると、まるでフリーで居るかのような落ち着いたシュートを決められてしまう。メタ・ワールドピースを投入しディフェンスからゲームを作ろうとしたが、流れを自軍に戻すまでには至らなかった。

 

ステイプルセンターでの対戦成績を見ても、4勝28敗でレイカーズが大きく勝ち越している。昨シーズン優勝したプレーオフ前の試合でも、4Qの残り2分当たりまで互角の試合をしていたのだ。それが第1Qから12ポイントも差が付く展開に、チーム力の差とは言い切れないところがある。戦い方が定まっていないが故に力強いプレーが少ないのだ。トンプソン1人に1Qだけで22ポイントも許すとゲーム展開としてもキツイだろう。

25-37

 

2Q

ウォーリアーズのターンオーバーが目立つ立ち上がりながら、レイカーズも思うように点差を縮められない。個の力がある者同士なので、タフなディフェンスが見どころになれるのはさすがNBA。残り6:38秒で放たれたカリーの3ポイントシュート。結果は外れてしまったが、ボールを自分で運んでシュートまでもっていく動きはシンプルそのもの。イメージ通りのショットを放っているのは見ていてすぐ分かる。技術の高さはこういう場面にこそ現れる。自分だけにしか見えないイメージ、視野を描けるのがスキルを磨く意味とも言えるだろう。4:50辺りでもウォーリアーズのターンオーバーが珍しく続いたが、少しずつ付け入る隙が見えて来ているとも言える。

 

残り9.3秒でカリーの3ポイントが決まり15点差に開いた直後、終了間際のクラークソンの3Pは良かった。付け入る隙はこのクォーターに何度も訪れていたが、レイカーズも自信を持ってシュートに望めるデザインが少なく、結果的に点差が62-47と開いてしまう。

 

3Q

少しずつレイカーズのデイフェンスが遅れ始める。それよりもウォーリアーズの動きの量と質がいよいよ上がって来たとも言える。瞬間的な対応の遅れがさらに傷口を広げる。アウトサイドのマークにフリーが増える。これは完全にウォーリアーズのペース。ヒバートの元気の無さも気になるところ。かつて、チャンピオンリングを掴んだヒートを最後の最後まで苦しめたインサイド強さはもはや見当たらない。当たりの全く落ちないトンプソンとは対象的である。残り2分18秒、点差が30点離れたところでカリーはケガの様子を確認する意味も含めてロッカールームへ。この地点でほとんど勝負ありと言っていいだろう。点差はさらに開き60-92

 

4Q

カリーがコートを離れてもなおレイカーズがペースを引き戻しているとは言い切れない状態。32点差は一気に詰められるものではないが、24秒バイオレーションも連続するほどオプションが限られたオフェンスのレイカーズ。このゲームにコービーは出場していないが、仮にコービーが出場していたとしても、この勝敗に大きく影響はしなかっただろう。

 

第1Qから競り合いの展開ではないだけに、ビッグプレーもほとんどないゲーム。中学生や高校生が参考にするべきゲームとは言いがたいところがあるが、それでもやはりカリーのハンドリング技術は目に焼き付けておきたいところ。カリーの3ポイントシュートはリリースまで0.4秒だそうです。簡単に練習で身につくものではないが、自信を持って撃ち切れるシュートは実践の中で磨いておくべきだろう。